発達障害については、現在
ASD(Autism Spectrum Disorder (Disability))
―自閉症スペクトラム障害(自閉症やアスペルガー症候群、広汎性発達障害など)
LD(Learning Disability)
―学習障害(読字障害、書字障害、算数障害)
ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder(Disability))
―注意欠陥多動性障害(多動性・衝動性と注意力の障害)
これらに、「こだわり」と言われる自分のきまった行動、特別な興味、反復行為などが起こる場合、多くは物へ関心があり、人との関わりが少なく、コミュニケーションに困難さが生じていると思われます。
その結果、言葉を話し始めるのが遅く、言葉の意味を理解することが困難で、相手や誰かの言葉をオウム返ししてしまったり、相手に気持ちがうまく伝わらず、暴れてしまったりして、対人関係が苦手な子だと思われてしまいます。
しかし、たとえば、無理に「こだわり」から抜け出させようとはせず、無理に視線を合わせようとしないとか、なにをやろうとしても参加できないなら、暫く待って誘ってみる等理解しながら対処すれば、成長と共に落ち着いてできるようになることがあります。
また、自閉症児等にとっては、新しい場所に移動した時や、急な予定の変更、ざわざわしたうるさい場、集団行動を強要される場は、かなり辛いことと予想されます。
1度指示されると修正はなかなか効きにくいし、そんなこんなで、癇癪を起こした場合等、単なるわがままであるとか、躾(しつけ)が悪いとか、甘やかしているという捉え方をされて、無理に指導され、追い詰められ、理解できないまま、叱られた事だけが記憶に残ると思います。
そのために、やはり自分の世界「こだわり」に逃避し安心し、気持を落ち着けていると考えられます。
しかし皆ひたむきに生きようとしていますが不安で辛く、安心したいと思っていると思います。
また、親は最初、育児は大変な労力な上、今まで障害のある人に接したことも無かったのに自分の子に障害があることが分かり、どう対処すれば良いか悩みます。
成長するにつれ、今度はその子の卒業後の進路や親の老後等の親身に関わりを持ってくれる所を求めます。
我々職員は、お預かりしたお子様をまず十分理解する事から始めます。「よつば」は、一人ひとりの個性に寄り添いながら、親と共に今・そして今後彼らに何が必要なのかを考えながら、成長・自己実現の援助ができたらと願っています。